第2721回
■フラットさんからのＱ（質問）：通天酒業

さまざまな企業を実際に見学した結果を報告していただき
ありがとうございます。

ところで今後は、内需関連株に注目したいと考えています。
また中国では、ワインブームのようです。
先日上場した通天酒業(0389)は、
内需関連株でワインブームにも乗っています。
財務内容も、非常に良いようです。
王朝酒業(0828)と比較しても、
通天酒業は、EPSの伸び率も高く、PERは低い。
にもかかわらず、
王朝酒業の株価は上場後、それほど上がっていません。
通天酒業の今後の業績や
株価に対する先生の見解を示していただけたら幸いです。

■ＱさんからのＡ（答え）

中国人は普段はあまりお酒を飲まないのに
最近、ラウンドテーブルで宴会をやる時には
ほとんど皆ワインを飲むようになっています。
おかげでワインの消費量はこの10年くらいの間に大分伸びました。

その一番の代表格が煙台張裕ワインで、
私が見学に行った頃にはまだ10ドルもしてなかった株価が、
今63ドルもしています。
その後を追っかけている会社が、今上場している会社で３軒あって、
そのいずれも株価はまだ遥か下の方にあります。
その中にあって通天酒業だけが
物凄く成長しているように見えますが、
通天酒業が上場した時、私はすぐに酒屋に行って
それぞれの会社のワインを全部買ってきて、
飲み比べをしてみました。
すると通天酒業がどん尻にいる
一番レベルの低い会社だということが分かります。
それでも13億の人が飲んでくれればバカにはなりません。
どこまで伸びるかは
旧正月にどれだけ売れるかをごらんになってから判断して下さい。