中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2719回
■QさんファンさんからのQ(質問):万科企業と中国海外発展について

先生の大局的なものの見方、先見性、
バイタリティには尊敬の念を抱いております。

今回の質問ですが、全国展開型企業として2社が挙げられ、
万科の方が低価格帯にシフトしていると聞きます。
確かに販売額と販売面積との比率からすると、
万科が若干割安ですが、それほど大差ないように思います。
しかし07年から現在までみても
売上げの推移や利益で時期によってかなり差異があります。

そこで先生に質問ですが、
1. 全国展開型といってもやはり取扱い物件に差異は結構あって、
売上げ、利益率が2社で異なるものなのでしょうか?
08年万科は減益、海外は増益、
09年は海外の売上アップ率がかなり大きいです。
2. 今後の中国の中間層人口増加を考えると、
低価格化に注力している万科の方が優位と考えられるでしょうか?
3. 中国の数ある不動産企業の中でこの2社の優位性は
政府、省、市などとの有力なパイプによって
優良な物件を確保できることに尽きるのでしょうか?


■QさんからのA(答え)

中国はまだ経済が発展する途上にあって、
高度成長を維持するために
政府がマンションを買う人にお金を貸してくれたので、
過去1年間に大分不動産の値段が上がりました。
しかし、政府だって不動産が上がりすぎて、
皆が買えなくなったら困るという気持ちもありますから、
いまは押さえにかかっているところです。
その動きを敏感に反映して不動産株が売られているところです。

でもこういう時が不動産株の買い時だと思って
代表的な会社を2つ3つあげたんです。
でもそのどれがいいかについてはご自分で研究してください。
正しい判断をした積りでも、その通りにならないこともあるし、
運不運は株式投資につきものだと観念して下さい。


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2010年2月9日(火)

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