第2486回
■TNさんからのＱ（質問）：お金の使い道の選択

Ｑ先生のホームページ等を読む中で、
先生はあまり政治や公害問題等
自分でどうにもならないことを考えるよりも、
自分に関係することにご興味があることが判ってきました。

そこでお金の本をたくさん書かれている先生に質問します。
日本は相変わらず低金利下にあって、
貯蓄よりも投資と囃し立てられた結果、
概ねの人は、株式よりも安全と考えた証券投資に殺到しました。
その結果がリーマンショックを受けて皆苦渋をなめています。
安全のためには、
国債、定期預金等が良かったということになりますが、
これからはどのように考えて、
お金の使い道を選択すればよいのでしょうか。

■ＱさんからのＡ（答え）

お金というのは人間と同じ様にたくさんある所に集まりたがります。
ですからあなたのポケットにあるお金が少なかったら
それはもっと多い所に逃げていってしまいます。
ですから少ないお金を増やすのは難しくて
それを株でやろうか、それとも債券かといっても
どっちも難しいといってよいと思います。

ですから経済のことに自信のない人は
金利とあまり変わらないような投資にして
ひと月にどれだけ使えるかと計算しながらやっていく以外に
あんまり方法はないんじゃないでしょうか。
世の中の変動の波に乗って
溺れない様にやって行くのはとても難しい事なんです。
もっと年の若い時に、例えば30代の頃から
そういう事に慣れている人ならよろしいんですが、
年を取ってから始めるのでは間に合いません。
あと何年たったら家のローンは払い終わるのか、とか
年金でどうやって暮らすかという事を中心として
おやりになるのが安全だと思います。