中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2447回
ひろまささんからのQ(質問):渋沢栄一

邱先生、先日は「赤い靴」での会で
貴重なお話を聞かせていただきました。
また3分間スピーチがいかに難しいか、
自分の考えの甘さを感じたところでもありました。

今回は、幕末の時代より生きた
渋沢栄一先生のことについてお聞かせいただきたいのです。
渋沢先生は、日本初の株式会社とも言える商法会所を作り、
のちの王子製紙や東京海上保険、東京ガス、帝国ホテルなどの
多くの企業の創立に奔走した人物であると同時に、
論語を行動指針とし、
経済と道徳の両立を実践していったお方だと理解しております。
私は現役であられる邱先生と同様、
渋沢先生の生き方にも影響を受けております。
私の師である邱先生は
渋沢先生にどのような感想をお持ちなのか、
ぜひお聞かせいただきたいと思いました。
よろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

おっしゃるように渋沢栄一は
日本の経済が発展するプロセスで
洋風のやり方をいち早く取り入れて
日本の経済の基礎を作った人です。
本人よりその息子や孫の方が
その恩恵を蒙っているという事は良く分かっておりますけど、
ご本人をどう考えているかと言われても、
別に何とも考えておりません。
その家の息子に生まれた奴はトクしたなあと思うくらいのことです。

いつの時代も時代がその時代のすぐれた人を生みます。
そういう人をいまの日本で期待できるかという話になると、
これだけ経済が発展しますと
もっと日本がピンチにおちいらないと無理でしょうね。

これからの日本は
1つの事業が成り立つ期間が段々短くなる方向で、
昔は会社の寿命は30年と言っていたのが
最近は10年じゃないかと思うほど激しく短命化しています。
そうした変化の中で次のスターになる人は誰かと
もちろん私もかたずを飲んで目を見張っています。


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2009年5月13日(水)

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