第2369回
■鹿男さんからのＱ（質問）：天才とは

先生のコラムいつも拝読させていただきまして、
大変勉強になります。

私は今平凡なサラリーマンであります。
30歳過ぎてからときとき気になる言葉があります。
それは偉大な発明家エジソンの名言で
「天才とは、１％のひらめきと９９％の努力である。」です。

なぜかというと、自分の周りを見ても
かなり頑張っている人はなかなか成功しなくて、
頑張らなくでも運良く成功する人は目立ちます。
なので、その言葉はいまの時代にあうのかな・・・・・
「頑張っている人」の頑張りはまだまだ足りないのかな・・・・
と時々思います。
人生経験の豊富な先生のお考えを是非教えていただきたいです。

よろしくお願いいたします。

■ＱさんからのＡ（答え）

世の中で成功している人を見ると、
必ずしも努力の結果とは限らない場合もあると思います。
あなたはそういう人ばかりが目についているようですが、
そういう人だって、その背景には努力があると思います。

ペニシリンを発明した人だって偶然に
ぬれた靴に付いていたカビが黴菌を殺すことを発見したんですけど、
それは黴菌を殺す物質を探していたから発見できたわけで、
もしそういうことが頭になかったら
多分靴に付いたカビを見ても何とも感じなかったと思います。
エジソンも無数の発明をしておりますけど、
頭の中ではいつもこんな物はないか、あんな物はないかと、
考え続けたと思います。
ですから私は
「必要は発明の母だけど、偶然は成功の父です」と言っております。
努力をしない人に偶然は幸運をもたらさないと思います。