第2351回
■笛吹き童子さんからのＱ（質問）：長江生命科技

いつもご教示いただきありがたく、
毎日楽しみに見させていただいております。

さて、今後の成長産業はバイオテクノロジーと思いますが、
そこで、長江生命科技を
どのように捉えたら良いのか思案しています。
業績は伸びているようですが、配当も無く株価はのびません。
どうしてなのでしょうか。
この企業の将来性は、有望と見てよいのでしょうか。
出来ますればご教示ください。
先生のご健勝をお祈りいたします。

■ＱさんからのＡ（答え）

半導体の次はバイオというのは一応、世界の常識になっています。
簡単に言えば、情報を得る手段が大きく変わって、
それが産業界を風靡したのがこの半世紀近く続いたと思います。
それが頭打ちになると今度は皆の興味が
人間の体の構造や心臓、脳の働きといった
未研究の分野に向かいます。

それらを上手く解明するのがバイオに繋がると考えると、
これから恐らく半世紀ぐらいはバイオの時代になると思います。
その分野には
広範囲に渡ってクエスチョンマークがあるわけですから、
そこへ皆の関心が集中するのは間違いないと思います。

いまおっしゃる会社は、
そういうバイオのごく一部を扱っておりますけど、
業績を見ておりますと、
そう上手くはいかない会社だなという感じを受けています。
香港の有名な財閥が出資している会社だと言っても
不動産屋は上手くこなしても、
バイオ分野はまた別だという印象を受けます。