■QさんからのA(答え)
過去に実績があれば、それが将来の役に立つとは限りません。
アメリカは人口もふえているしパワーもあるというなら、
昔はスペインが世界でその覇を誇った時代もあるんです。
でも今私がスペインに行ってホテルの窓から見ていても、
歩いているサラリーマンが昔のインヴィンスブル・アルマーダ、
無敵艦隊を連想させてはくれません。
世の中にはやっぱり栄枯盛衰というのがあるんです。
その栄枯盛衰を今アメリカが経験しているのです。
やっぱり全盛時代は過ぎたなあという印象を受けます。
中国政府のアメリカへの投資は、
あなたが考えているような
単純な形でなされているわけではありません。
中国が稼いだドルを突然全部売っちゃったら、
何しろ2兆ドルもあるんですから、
それだけでアメリカ中がひっくり返るような大騒ぎになります。
ですからそういうやり方をやるわけがありません。
今は世界中が皆アメリカはどちらに向いているかを見ています。
すぐにもアメリカがお仕舞いになるわけでは、元よりありません。
アジアの発展だってすぐに来るわけではありません。
ですからもっと長い時間をかけて観察をする必要があります。
アジアだけが発展するわけではないというのも、
もちろんあなたのおっしゃる通りです。
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