第2329回
■原田ミカオさんからのＱ（質問）：天業節水

いつも拝見させていただき、勉強させていただいております。

以前、超大現代農業の株のことで
質問させていただいたことがあります。
0.6ドル近辺で大量に仕入れて3ドルくらいになるころ、
どうすべきかの質問でした。
Ｑさんは半分売ったらとのことでしたが、
半分売った段階でその企業の社長が高値で売ったのを見て、
嫌になって全部売ってしまいました。
農業の株よりも農業に使われる製品の株の方がよさそうです。
貧富格差是正を目指した農業へのテコ入れがされると
追い風になりそうです。
そこで今回は、840.hkの天業節水についてです。
灌漑用ろ過膜、パイプなのどの灌漑用製品を製造している会社です。
ここ数年の売り上げの伸びは順調で、配当実績もあります。
公共事業関連銘柄として、
最近買い上げられる株価の動きもあります。
水関連で汚水処理では拡大に限りがありますが、
製品の生産ならば伸びると考えて、
9月あたりから小口で買い続けています。

Ｑ先生はいかがお考えでしょうか。
よろしくお願いします。

■ＱさんからのＡ（答え）

水のことはこれからの中国でもとても大切なことなので、
この間あたりから中国水務を始め、
いくつか水の会社の話しも取り上げてきました。
あなたがおっしゃる水の会社は灌漑用水の会社で、
もちろんこれから農業の再編成が始まりますから、
その為に重要なものの一つだと思いますけど、
農業改革が行き渡るのには
まだかなり時間がかかると考えていいと思います。

もう一つこうした仕事をやる会社が
中国の広い地域に渡って同じことをやれるかどうかが問題です。
例えば中国水務みたいに
工業用水とか水道の水を供給する話しになると、
全国に発展の余地がいくらでもあるので、
仕事が大変な勢いで増えていく可能性があります。

あなたがいま目を付けている方向は間違いありませんけど、
大規模農業と灌漑用水というのは
みな一連の仕事になると考えていいと思います。
但しそこにみんなの目が向くまでに、
もう少し時間がかかるんじゃないでしょうか。