中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2303回
バリューさんからのQ(質問):東瑞製薬について

毎朝、楽しみに先生のHPを読んでいます。
現在42才ですが、もう少し若い頃から
先生の御著書を読んでいたら良かったと後悔しております。

今回は以前先生が取り上げていらした東瑞製薬の事についてです。
同時にルオシンファーマも買いましたが、
こちらは一時10倍にもなりましたが、
3倍以上の金額を投資した東瑞製薬はほとんど上がっていません。
買った当時は会社の規模もルオシンファーマよりも大きくて
ジェネリック薬品もこれから外国で売れるだろうと
株価が上がる可能性が高いと思いましたが、
販売が弱いのか足踏みの状態です。
東瑞製薬の6%程度と配当は良いのですが、
今後はどうしたものか迷うときもあります。
もし先生の今後のこの会社に関する考えを伺えたら幸いです。
よろしくお願いします。
今後もお体を大切にご活躍をご期待しております。


■QさんからのA(答え)

私が製薬会社に注目するようになったのは、
中国の人たちが豊かになれば
薬が売れる時代になると考えたからです。
中国は漢方の時代が長く続いて、
西洋医学は日本に比べると遅れてスタートしています。
今中国の製薬会社にできることは、
既に特許切れの薬を作るか、
特許を持つ会社の許可をもらって作るかの2つだけで、
まだやっと始まったところです。

その中でたまたま私の目についた中に東端製薬と山東羅欣があって、
山東羅欣はそれこそ10倍も値上がりをしたのに、
東端製薬は始めからほとんど動かず、
その代わり他の株が大暴落しても、
眠ってるんじゃないかと思うほど、同じ値段を続けています。
その差はどこにあるかと言うと、
東端製薬はいい会社なんですけど、販売力があまり強くなくて、
計画していた海外輸出もあまりうまくいっていません。
そのため思うように業績が伸びていませんけど、
きちんとした会社ですから、
配当金はちゃんともらえる状態が続いております。
今のように株が大暴落している中では、
下がらない分だけトクをしたようなものですから、
この際別の、もっとよく上がる株に代わるのも
投資家としては不幸中の幸運じゃないかと思います。
それをするかしないかは、ご自分で決めて下さい。


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2008年12月20日(土)

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