中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2298回
百年に一度さんからのQ(質問):今後の見通し

先生!こんにちは。
10月16日に最後の一発を理文造紙に投じたら、
ついに弾切れしました。
グリーンスパンが百年に一度というこの危機に
持ち弾が無いというのは、実に不本意です。

この時期に中国経済に対して、
最も楽観視されているのは、きっと先生だと思いますが、
中国では多数の輸出関連企業が倒産し、
B株では比較的優良とされる万科も
販売した不動産価格の下落により、
訴訟案件も抱えているといった報道がなされています。

そこで質問ですが、かつて世界恐慌の立ち直りまでには、
随分年月を要しましたが、食品問題を初め懐疑的に見られる中国へ、
欧米とは動きを異にして、
おいそれと資金が戻ってくるものなのでしょうか。
今後の見通しをご指南願います。


■QさんからのA(答え)

あなたは新聞に載っているような現象にだけ目が行って、
世の中を動かしている大きな流れが
どうなっているのかについてはほとんど無知だと思います。

中国の輸出産業で倒産が起こるということは
私はずい分前に予測して、
逆に輸入産業の中にチャンスがあるんじゃないかと言ってきました。
あなたが見ているのは今現に起っている現象であって、
私が見ているのは1〜2年後に起ることです。
そういう見方に縁のない人が私の話を聞いても、
信用できないのは当り前なんです。

理文造紙は、実は安くなったところを私も買っております。
段ボールは輸出産業も使いますし、国内でも使います。
物を運ぶのに昔に戻って板箱に入れるわけもありません。
ですからあんまり下がりすぎたら、行きすぎですから
必らず揺り戻しがあります。
食品の問題だって、天下の大勢を頭に入れて対応すべきで
新聞の記事通りに物事をとらえていては
お金持ちにはなりません。


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2008年12月15日(月)

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