第2280回
■KさんからのＱ（質問）：中国水務

毎日先生のコラムを読むことが習慣として定着しています。
毎朝先生のコラムを読まないと一日が始まりません。

先生のコラムの中で世界の偉大な投資家の一人
ジムロジャーズの本を読むと
先生の意見と合致していると
以前先生のコラムの中で拝見しましたので
早速ジムロジャーズの最新刊を読んでみました。
その中で水ビジネスについて
中国にとって最重要産業であるとジムロジャーズは指摘しています。
中国水務集団（チャイナ・ウォーター、コード：0855）
という企業は水ビジネスをしています。
先生はこの企業について
どのような感想をもたれていますかご教授してください。

■ＱさんからのＡ（答え）

おっしゃるようにジム・ロジャースさんも
中国の水問題を取り上げて、中国水務に注目しております。

私も中国水務の会社まで訪ねて行って色々質問をしました。
この会社は環境事業の中では
盲点みたいなところにおかれています。
物凄い勢いで水の仕事の企業化が進んでおりまして、
その一番先頭に立っているんですけど、
あまり急激にも利益が増えるので、本当だろうかと疑われ、
常識を超えた業績が発表されると
逆に株が下がるという珍しい立場に置かれております。

でも今回は遂に香港のいくつかの新聞が
この会社の業績の不振を警告していて、
ここのところ株価が冴えません。
ただ中国中の水道はそれぞれの地場の政府がやっていますけど、
皆、水道事業の失敗をとても恐れて、
この会社から誘いの話があると
すぐに乗るということがあって現実に急成長しております。
急成長がどういう形で起っているのか
まだ多くの人から承認されていないので
株価も難しい動きになっています。
でももし体制がきちんと整ったら
恐らく一番将来性のある会社の１つになる
可能性はあると見ています。