中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2259回
焼酎の空き瓶さんからのQ(質問):日本文化の中国での可能性

Q先生、
いつもハイQ、書籍を通して勉強させていただいております。
過去幾度も質問にご回答いただきありがとうございました。

この度は、日本文化の中国での可能性について質問です。
先日文庫本として発売されました先生の「口奢りて久し」を
食べることが大好きな小生はさっそく購入し、
楽しく読ませていただきました。
その中に、中国の人はラーメンは日本食だと思っているひとが
多数いるということに驚きました。
香港、上海で実際に日本風ラーメンの味仙に行きましたが
店の雰囲気、食べた感じは
日本から来たラーメンが中国で通用していると実感しました。
気が早いのか日本食ラーメンの可能性を感じて、
味仙(ラーメン)という会社の株を購入してしまいました。

ファッションについても女性向け中心に
日本文化を取り入れたものが人気とテレビで見たことがあります。
若者世代を中心に欧米には無い日本文化が中国で受け入れられ、
ビジネスとしても大きく成長していく会社がでてくるのではと
期待しています。
先生のご意見をお考え教えていただければ幸いにございます。
以上、宜しくお願い申し上げます。


■QさんからのA(答え)

日本のラーメンは、
戦争中兵隊で中国に連れていかれた人たちが、
口と目で覚えて帰ってきて広めたのが始まりだと思います。

一番の始まりは北海道で、
私と家内で講演に行った時に
札幌で一番有名な店に行きましたら、
ちゃんと中国人のラーメンの作り方だったので
ビックリして聞いたら
「兵隊の時に覚えて帰ってきたんです」と言っておりました。
日本人はよそで仕入れてきたものでも、
自分なりに改良するのは得意ですから、
やっているうちにドンドン日本的なものが出来てくるんです。

またある時、私の家で豆腐の料理を出したらお客さんが、
「中国にも豆腐があるんですか」
と言うので私は、
「日本で今皆さんが食べているものは、
全部よその国から来たものですよ。
日本で昔からあるのは浪花節と鰹節だけですから」
と言って大笑いになったことがありました。
輸入品を改善改良してもう一ぺん外国に売るのは、
日本の得意中の得意ですから、
よその国にも勝てるようなものを作ることです。
そのチャンスは幾らでもありますから、頑張ってください。


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2008年11月6日(木)

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