中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2221回
柳暗花明さんからのQ(質問):歴史認識の誤解

いつも貴重な情報をありがとうございます。
お礼申し上げます。

さて、中国に対する日本人の感情が
年ごとに悪化しているように感じます。
これは中国側の歴史の扱い方が主原因であり、
これが定着していることに対する苛立ちであると思います。
例えば、中国の戦争犠牲者について、
米軍や国民党の戦後報告では490万人、
文革の時代には1千万人とされたものが、
江沢民は3千万人と言い、
先生ご推薦の本「中国の時代」の
第64頁では3.5千万人となっています。

南京虐殺と同様に、過大な数字が誤りであることは、
中国の指導者は理解しているはずです。
私は、日本が中国に対して塗炭の苦しみを与えたことについては、
強い贖罪意識を持っています。
しかし、例えば、10万円盗んだことについて、
50万円盗まれたとされ、
それが事実として定着されるようなことには釈然としません。
このようなことが中国(政府)を信用できない所以です。
このわだかまりを解くような中国の事情を
ご教示いただければありがたいです。
職場では、中国人と円満に協力をしています。


■QさんからのA(答え)

あなたがご指摘されてることは、
現実に日本にも中国にも起っております。
中国人が理不尽だとあなたが思えば、
日本人の方がもっと理不尽だと、向うの人も言うにきまっています。

そうした考え方の人が生きている限り、
アジアの時代はまだ遠いと言えるでしょう。
ならそんな考え方はやめて
どうやったら隣人と仲良くできるかというところから出発します。
でもそういう太っ腹な人は少いですから
日本と中国が本当に仲良くなるには、
まだもう少し時間がかかるでしょうね。


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2008年9月29日(月)

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