中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2208回
hubouさんからのQ(質問):中国の種苗会社

ためになるだけでなく、痛快で機知に富んだ文章を
いつも楽しませていただいております。

さて、先生のご指摘のように、
今後は食糧問題が深刻な課題になると思います。
しかし、農業の現場には不安定な側面もあるため、
私はその上流に位置する中国の種苗会社に着目しました。

先生の忠告を守って
2〜3年ほど安定した配当を出すのを見極めてから
株を買えば良かったのですが、
上場と同時に購入したところ、
内部のごたごたで初年度から決算を延期する事態となり、
現在の株価は1/3ほどになっています。

この会社は遺伝子改良したトウモロコシの種や
優良な羊の精子を扱っており、
売上の半分が利益になるので将来性がありそうなものの、
上場早々にトラブルを起こすようでは先が思いやられます。
また、ホームページで見た創業者の顔も気に入りません。

こんな場合、若い会社には多少の問題はつきものと思って
2〜3年我慢するのがいいのか、
建値は忘れてさっさと見切りをつけるのがいいのか、
どうかお教え下さい。


■QさんからのA(答え)

今私は最近の世界の動きを見てて、
ひとつは資源が、
もうひとつは食糧が足らなくなるなあという感想を持っております。
2つとも今は値段が高くなるところに来ていて、
多くの問題を抱えていますけど、
それがまた多くのチャンスを生むことにもなります。

それをあなたが考えた途端に
種苗店のことを連想したからといって、
それで話が片付くわけでも、一歩先に進むわけでもないんです。
それは多くの可能性のほんの一部分で、
そこを突っ込んでいって、
すぐにお金儲けになるわけではありません。
もっと散々な目にあって、
やっとお金儲けの玄関口に辿りつくのです。
おやりになったことは授業料を払って勉強したのだと考えて下さい。


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2008年9月16日(火)

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