■QさんからのA(答え)
いま世界の富が2つの方向に分かれて動いています。
1つは資源に対する需要が増えて
そちらの値上がりによるお金の流れです。
もう1つは世界中でそうした資源を使って物を作っている
日本や中国みたいな物作りの国が
付加価値を生み出しております。
その2つの流れのうち、
どちらが有望かと言うよりも、
お互いに向うの方が得してるなと
考えているんじゃないかと思いたくなる現象でしょうね。
私たちから見たら何一つ努力しないで、
地面の下に石油が出たというだけで
何でお金持ちになるんだと言いたくなるし、
向うから見れば
我々のものをちょっと買っていっただけで
あんなに高く売ってるなんてけしからん、
と思う人もいるんです。
でも世界の産業構造から見ると
原油が高くなったら、それを使って作るものは
もっと高くなる以外に方法はないわけですから、
物作りをしている人が倒産することにはなりません。
そのどちらが結果的に良いかということは
すぐに答えはでません。
お金のあるうちに産油国は
世界中の優良企業を買いまくるでしょうが、
中国や日本も資源の獲得に力を入れるでしょう。
10年くらいたつとまたその矛盾が出てきますから、
辛抱強くクイズを続けて下さい。
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