第2197回 ■チャントさんからのQ(質問):幸せの尺度
日頃、先生のコラムを読ませて頂いております。 人間の幸せの尺度についてお伺いします。
この世は自分の名声、収入、財産、健康といったことを 追求することに明け暮れることが成功者の道であり、 幸せの道であり、人間としての価値が高さにつながる という見方が当り前であると思います。
先生は人間にとっての幸せの大きさを測るときに 何が大切だとお考えですか。
■QさんからのA(答え)
ごく世間的な常識の幸せというのは当然あります。 メシを食うにも事欠くようじゃ困るし、 自分の家族から冷たい目で見られるのも困ります。 ですからあなたのおっしゃったような 名声も収入も財産も健康も みな幸せの条件の一つです。
しかしそうした中で その人にとって何が幸せかというのは 客観的な条件の他に主観的な条件がありますから、 いくらお金が儲かっても、嫌な仕事をやっているんじゃ、 幸せとは言えません。 何と言っても自分がやっていることを 自分が喜ぶということが大前提です。 朝電車に揉まれて行って、 帰るまでに時計を30回も見るようじゃ仕様がないでしょう。 気がついたらもう夜が更けっちゃったな というほど自分が打ち込むことのできる仕事をやっておれば、 それが一番幸せなんじゃないでしょうか。
2008年9月5日(金)