■QさんからのA(答え)
今中国は急速に成長していますけども、
政治もその方向に動いていると見ています。
いま、目に見える中国は
毛沢東を選んだあの共産党の時代とは随分違っています。
5年ごとにトップが代わりますと、
たとえ前の人に選ばれた人であっても、
前の人とは考え方が同じではありません。
現にこの20年の間に中国がどれだけ変わったか
世の中の移り変わりを見ると分かります。
日本では選挙をすればいいと決めてかかる人が多いけれど、
結果は日本をみても分かる通りです。
もし、選挙で選ばれたのが一番有能な人だったら
日本の政治はもっと良くなっているはずなんです。
それどころか
総理大臣になった人がまだ何もやらないうちから
皆で悪く言う国ですから
どっちもどっちじゃないでしょうか。
今の中国の主席も総理大臣も、一生懸命やっている方です。
10年前とはわけが違います
どこかで暴動が起こると
すぐ国がひっくりかえるようなことを言いますが、
そういう人たちは中国の歴史をあまりよく知らないんです。
昔は暴動を起こしたら一網打尽にして皆殺しです。
でも今は暴動をしても
そうならないことが分かりましたから
警察や政府に暴れ込むようになったのです。
民主主義の一種の変化球と見ていいんじゃありませんか。
もちろん決して理想的なやり方ではありませんが、
地方にはまだ昔の官僚主義が強く残っていて、
そういうやつらが出鱈目やるのを
見るに見かねての暴動ですから、
そのうちにやり方が少しずつスマートになる筈です。
いまの中国の農村地帯ではみんなで警察を襲いますけど、
台湾では腐った卵を
役人が役所から出てきたところに投げました。
いまでも腐った卵を雑貨屋で売っていますが、
腐った卵のほうが作るのに時間がかかりますから
普通の卵より高いんです。
一口に民主主義と言っても
国によって辿るプロセスが違うのです。
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