■QさんからのA(答え)
30何年前に唐山で大地震が起った時は
まだみな貧乏な頃だったので、世間も注目しなかったし、
中国政府もどこから手を出したらいいかわかりませんでした。
それが今回は高度成長のプロセスで起りましたので、
被害を受けた人の損害よりも、
被害を受けなかった人たちに与えた警告の方が
ずっと大きいと思います。
どういうことかと言いますと、
貧乏な間に作った建物はほとんど鉄筋が入っていなかったので
ひっくり返って跡形もなくなっています。
そんな中で、鉄筋がちゃんと入っている建物は
ビクともしませんでした。
それを見た人たちは
建物は鉄筋が入っていないと危ないということがわかったので、
実際に受けた損害より
今後の影響の方がずっと大きいということです。
もちろん保険会社にも影響があるでしょうが、
中国人はまだ財産保険に入るだけの余裕がありませんし、
生命保険の方が影響は大きいでしょうが、
それだってあなたが考えるのとは全然桁が違いますので、
あなたが心配するようなことにはならないでしょうね。
いま保険会社が実際に影響を受けているのは、
株や不動産の値下がりの方です。
そちらがどうなるかによって受ける影響の方に目を向けて下さい。
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