第2147回
■ともさんからのＱ（質問）：石油価格の行方

いつも「なるほど･･･」と頷きながら読ませて頂いております。
ありがとうございます。

今日は石油価格の行方について、
ぜひ先生の意見を伺ってみたいと思います。
5月現在WTIの原油が125ドルを突破したと
ニュースが報じておりますが、
今後も投機筋によるマネーゲームによって
石油の値段は上がり続けるのでしょうか？
それともここら辺が天井となって、
今後は落ち着いていくのでしょうか？

また一般的な消費者としては、
お金持ちのマネーゲームのために貧乏くじを引かされるのは
何とも歯がゆいものですが、
一方ではだからといって自由市場を否定することも出来ません。
このことについて、
政策的にどうすることがうまくバランスを保つ
最良の方法だと先生はお考えですか？

以上、お手数ですが先生の意見をぜひ聞いてみたく思います。
どうぞよろしくお願い致します。

■ＱさんからのＡ（答え）

あなたはこの世の中はお金のたくさんある人が謳歌していて、
その人たちに比べて自分はいつも不利な立場にいると
思い込んでいるようです。
私に言わせると、お金をたくさん持っている人は
その分だけ危ない目に遭います。
失敗する時もお金を多く持っている人の方が
大きく失敗するものです。
ですからお金がない人のコンプレックスで
物を見てはいけないと思います。

実際、私が見ていても
お金をたくさん持っている人の方が成功するとは限りませんし、
少しのお金からはじまって大金持ちになる人もあります。
現に産油国の王様は何もしないで
自分の立っている下に石油が出ただけで大金持ちなんですから、
大金持ちでもあまり利口な人たちではないと思います。
本人も口に出して言いませんけど、
サブプライムローンで損した人たちの中に
王様たちも入っていると思います。
ですから、そういう大きな変化に
コンプレックスを感じたり、滅入ったりすることよりも、
そうしたお金の流れの中で、
自分はどうすればいいかに頭を使って下さい。