中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2133回
■HAPPY LIFEさんからのQ(質問):農業の復活

こんにちわ。
邱先生のコラム、いつも楽しみにさせて頂いております。
インターネット上ではありますが、
先生のお言葉にふれ、感銘を受け、
私自身の価値観や考え方が変化してきました。

早速ですが、ご質問させていただきます。
質問の内容は、日本の農業に対する将来性と可能性について、です。
私は、「小規模であっても独自性を打ち出し、農作物の収穫から加工、
そして料理店の運営まで一貫した管理するなど、
工夫・こだわりがあれば、取り組む価値があるのではないか。」
と考えています。

理由は、中長期的な将来
「世界的な資源・食料不足」・「日本の没落(円安)」・
「農業の後継者不足と自給率低下」が懸念される為です。
万が一、そうした事態になれば、
農作物自体の価値も必然的に高まっていくとも思っております。
これまでの農業では、豊作貧乏と言われるように、
儲けが少なく割に合わないかもしれませんが、
将来見直される時期が来るのではないでしょうか。
どうかご教授賜りますようお願い申し上げます。


■QさんからのA(答え)

農業には私も興味を持っていますけど、
農業でお金儲けをするのは非常に困難なことです。

どうしてかと言うと、
農業は付加価値がそれほど大きくなくて、
また、豊作貧乏という言葉が昔からあるように
豊作でも供給が需要を超えた途端に大暴落しますし、
逆にちょっとでも足りないと
3倍にも5倍にも値段が上がって米騒動が起ると言うのを
人類の歴史上繰り返しているからです。

儲けるなら農業よりも農産物の加工の方にチャンスがあります。
ですから私は「米を作るより寿司を売れ」と言い続けています。
恐らく今後も変化はないと思います。
農業にまったく新しい技術を持ち込めれば別ですけど、
農業の企業化をしたり、
いままでの仕事を辞めてそっちへ移ったりする程度のことでは
お金にはなりません。
自分が都会生活に食傷して
帰農して人生を楽しみたいのなら別ですけど。


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2008年7月3日(木)

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