■QさんからのA(答え)
私が子供の結婚式のことからはじまって、
自分の葬式に至るまでのことを書いた本は
「死に方、辞め方、別れ方」です。
もう20年も前に書いた本です。
本にそんなタイトルをつける人なんかいなかったし、
「死」という字が入っていると本が売れないだろう
と出版社も苦心惨憺して「死」の字だけうすく印刷したほどです。
その中で息子の結婚式のことに触れ、
結婚式で一番困るのは
役に立たなくて嵩張る引き出物をくれることだと
本当のことを言っています。
そこで自分の息子の結婚式の引き出物をハンコにしようと考えて、
台湾で300人分のハンコを彫らせたことがあります。
もらった人の中にはずっと三文判を実印として使っていたけど、
明日市役所に行って
このハンコに変えますと言ってくれる人もいて、
とても好評でした。
時代が変われば結婚式だって工夫が必要ですが、
葬式にも同じことが言えます。
私は自分の葬式の時には
お坊さんを絶対呼ばないでくれと書いています。
生きている自分が人の葬式に行って
お坊さんがお経を上げているのを聞いても
何を言っているかさっぱりわからないのに、
死んだらもっとわからないに決まっている。
だからどうか坊さんだけはご勘弁を、と書いています。
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