第2027回
■オッサンさんからのＱ（質問）：統一企業中国

基本に返る意味で、
2002年出版「なぜいま中国か」を休日にじっくりと再読し、
台湾の統一企業の経営姿勢に改めて感銘いたしました。
現在食品関連セクターのさえない中でも、
昨年末に香港に新規上場した統一企業中国についても
単なる食品・飲料メーカーではない可能性を感じております。

昨年末の地合のあまり良くない時期に新規上場したこともあり、
株価は低迷していますが、
先生の台湾本場の統一企業に接してきた経験を含めた観点からも
統一企業中国についての見解をお聞かせいただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

■ＱさんからのＡ（答え）

台湾の統一企業の創業者たちと私は面識がございます。
どういう仕事をやっているかも一通りわかっています。
上手く行った仕事もあれば、上手く行かなかった仕事もあります。
台湾でセブンイレブンをやっていますけど、
イトーヨーカ堂とは必ずしもしっくり行かない所があるようです。

それが中国大陸ということになりますと、
進出企業の一つですから、
充分に目が届かないということもあって、
食品で最先端を走っている会社ではありません。

インスタント・ラーメンなら
カンシーフの方が先端を走っているし、
中国では台湾の企業だけでなくて
香港企業も中国大陸で次々と新しい展開をしていますので、
もっと冷静な目でご覧になって下さい。