中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2020回
チャントさんからのQ(質問):中国で介護事業

先生の貴重なご意見を日頃参考にさせていただいております。
中国のサービス産業での
日本人の入り込む余地についてお伺いします。

10年後に福祉事業で起業する考えを持っております。
今直ぐやらないのは未経験分野であること、
具体像が鮮明になっていないこと、
起業資金の不足などがあります。
現在の中国は、製造業を中心とした
産業構造になっていると見ております。
しかし今後はサービス産業への比重が
徐々に大きくなると見ています。

一人っ子政策の影響で労働人口が減る時期が
それほど遠くない推計があります。
そして日本や韓国のような状況ではないにしろ、
中国でも高齢化が進むことが考えられます。
介護事業は中国でも有望な分野だと思いますが
日本人がこの分野に進出することに
優位性があるとお考えになりますでしょうか。

最後に先生の変わらぬご活躍をお祈り申し上げます。


■QさんからのA(答え)

あなたの年になってから、
全くいままでにやったことのない仕事をスタートするのは、
かなりの努力が必要です。
もちろん将来中国でもやがて老齢化が進んで、
一人っ子では親の面倒が見きれないということも起こります。
しかし、そういうことは
今から10年後20年後に起ることでありまして、
その頃にはあなたはもう60才になっています。

私も老人の面倒を見る仕事に
少し首を突っ込んでおりますけども、
それは現在その問題で悩んでいる日本に、
中国人の看護をする人をどうやって手配するかということで、
あなたのように20年後のことを考えているわけではありません。
あなたの発想はまだ煮詰めるところまで来ておりませんので、
実現は難しいと思います。
明日、明後日何をやるかということから、先ず考えて下さい。


←前回記事へ

2008年3月12日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ