■QさんからのA(答え)
米ドルが世界の通貨として通用するようになる前は、
ご存知のようにポンドがその役割を果たしていました。
ロンドンが世界の経済の中心地だったのです。
それがアメリカに変わる時だって
何十年もかかって少しずつ変わって行きました。
今回サブプライム・ローンの問題で
ドルがその大きな影響を受けたとしても
一ぺんにそこへ行くわけではありません。
まだ何回も同じ波が押し寄せてくると考えるべきで、
その度にどこかが大損するので、
一緒になって損をしないためにはどうしたらいいかを
先ず考えて下さい。
将来中国がアジアの経済の中心になって、
それを日本がどう手助けするかということだって、
まだ何も決まっていません。
むしろ今の日本では
そうなることに反発する人の方が多いのですから、
まだまだ時間がかかります。
下手をするとあなたの生きている間に起るかどうかも
はっきりはしないと思います。
歴史を見ると統一の後には
次に統一をする人が現れるのではなくて、
先ず分裂が起ります。
ですから、統一の後にはしばらく三国志があって、
三国志の後にまた統一があると考えた方がいいでしょう。
いきなり世界の通貨が他の国か地域に変わるというよりも、
通貨が三分も五分する、と考えた方が実際的だと思います。
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