■QさんからのA(答え)
過剰流動性による資産インフレは
まだはじまって2合目くらいでしょうか。
もっと先があると見ております。
中国のほとんどの人は自分の家を持っておりません。
政府が建てて安い賃料で貸していた家に住んでいた人が
レベルが上がって
もっと大きな家に引っ越したいと思うようになったので、
政府は新しくできた家を借りる道を
4、5年前に開いたんですけど、
そこでお金を借りてすぐ買った人は
恐らくいまは3倍くらいにはなっていると思います。
ですから早くにローンでお金を借りた人は
みんないま大喜びです。
日本人には「中国は駄目になるぞ」と
手を叩く用意をしている人が結構いるようですけど、
まだこれからはじまるところですから
それを止めることはできません。
政府はお金を貸さないぐらいのことしかできませんから、
増えたお金が家を買うのに使われるのを
止めることはできないんです。
最終的に人民元を引き上げて
輸入を増やし、輸出を減らすことをしない限りは
資産インフレは止まりません。
しかし、人民元の大幅切り上げをやると、
輸出業者の金儲けのチャンスがなくなりますから、
結局日本の二の舞を繰り返すことになるのは
間違いないと思います。
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