中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1936回
水無月さんからのQ(質問):留学斡旋事業

先日、大先輩から
中国人留学生を日本の高等学校へ紹介する事業の誘いがありました。
中国にある留学斡旋業者が、
日本に事業所(問合せ先・営業所)を設立したいとのことです。
中国側は十数年前から
世界数カ国へ留学を斡旋している実績があるそうです。
また、会社設立は中国側と知人で資本金を折半するとのことです。
共同経営になるのか雇われるかは未確定です。

事業面では、日本の少子化問題により入学生が減少する為、
留学生受入は需要があると考えております。
先生が、同じ話を受けたらどのように捉えるかお聞かせください。
また、アドバイスなどお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

日本に来る留学生を日本語学校や大学で募集しておりますが、
私はたまたま
7000人も生徒を持っている学校をやっておりますので、
色々と誘われることが多いんです。
でも私が見ている限りでは、
人を紹介することはできるけど、斡旋は商売にはなりません。

留学生の紹介をしても
お小遣い稼ぎ程度の収入しかありませんが、
それが大学ではなくて高校ということになると、
果たして許可が出るかどうかもわかりませんし、
仮にできたとしても留学に来る人たちは貧乏ですから、
その人から金はとれません。
アルバイトの世話までしなければならなくなります。
ですから、たぶん事業にはならないと思います。

いま事業になっているのは、
いわゆる研修生という形で送り込んで、
実質的には日本の人たちがやらないような
3Kの仕事をやらせる分野の仕事です。
ですから間違いのないようによく研究して見て下さい。


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2007年12月19日(水)

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