■QさんからのA(答え)
香港の会社でタックスヘイブンに本社を置いている会社は、
上場会社の中にもたくさんあります。
ご存知のように、香港は税金が安いと言っても、
例えば個人の税金は15%、会社の税金は16.5%と、
日本や中国大陸に比べれば安いということで、全くタダではありません。
タダは贈与税と相続税遺産税です。
しかし世の中には法人税もタダというところがありますので、
そちらにまず本社を置いて、
その支店を香港に置くというやり方をしているわけです。
香港の場合は香港で稼いだお金に対して法人税を取りますが、
香港の会社が外国で稼いだお金に関しては、税金はかかりません。
例えば香港に本社があって、投資先が中国大陸の場合は、
中国大陸で稼いだお金に対しては中国が税金を取るけども、
配当金として稼いだお金が香港に入ってきた時は、
税金の対象になりません。
日本の場合はどちらからでも取りますので逃げ場がありません。
日本に本社を置いてよその国で投資をする人は、
大体税金を払うことになれている人か、
それとも税金を払っても自分の腹が痛まない仕事に従事している人、
ということになります。
日本の税務署はタックスヘイブンに本社を置いた会社に対しても、
日本の会社と分かればキュッキュッ絞めますので、
そんなところに本社を置いても仕方ないと
日本の会社がやらないだけのことでありまして、
日本人が税金をイヤがっていないということではないでしょうね。
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