中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1865回
真さんからのQ(質問):安く放置される銘柄

こんにちは、
いつも先生の忌憚ないご意見を楽しみにしています。
0711の俊和集団ですが、
最近建設から不動産デベロッパーに進出し、
ベトナムにも物件を持ち、
先生が優良銘柄の目安とされている
3期以上増収増益を達成しています。
また、今期も前期程度の収益は見込まれています。

それにもかかわらず、株価がPERで2.5程度と
激安に放置されています。
前回の決算で利益が8倍になったということ、
サブプライムローン問題での暴落ということもありますが、
このように安く放置される銘柄は
何か問題があると考えるべきでしょうか。

また、私は業績のよい低PER銘柄をねらう戦略を採っていますが、
この戦略を採る場合に気をつけなければいけない点がありましたら
教えていただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

たまたま昨日同じ会社のことについて
感想を述べたばかりですけど、
業績がいいのに不当に株価が安いところに放置されているとすれば、
それは本当の事情を知っている人が多いせいか、
株に精通した人たちに納得できないことがあるからではないでしょうか。
したがって、数字を見るだけでなくて、
数字が自然か不自然かを見極めることが大切です。

例えば、建設会社なんてそんなに儲かるものじゃありません。
そういう会社は不動産の取り扱いに精通しているとか、
過去に業績があって多くの物件を持っていたというなら別ですけど、
昨日まで別の仕事をやっていた会社が突然不動産屋になったら
プロの人よりもずっと儲かるようになるとはとても思えません。

ですから数字だけで見ないで、
その数字を裏付けている仕事がどういう仕事であって、
それだけの儲けをもたらしても不思議ではない
ということでなければ、手は出さない方がいいと思います。
いま日本では中国株に盲滅法喰いついている人が多すぎます。
その辺のところを反省して少し気をつけながらやる方がいいと思います。


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2007年10月9日(火)

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