第1773回
■ボージャンさんからのＱ（質問）：中華系のマネジメント

日々、先生の書籍、ホームページから
多くの気づきを頂戴しております。
誠にありがとうございます！

今回は、中華系の人のマネジメントについて、
お伺いさせていただきます。
中国に進出する、
日本企業向けのマネジメントについて書かれた書籍は多いのですが、
中国企業のマネジメントについての情報は、
少ないように見受けられます。

荒木尊史さんの 第34回のお話に
「恐怖政治による経営」というのがございましたが、
一方、日経ビジネス1390号に出ていた
中国企業に買収された池貝という会社のように、
買収された側である日系企業池上が
自由にやらせてもらっているという話もありました。
中華系の方のマネジメントについて、
先生のご見解をお聞かせいただければ幸いです。
何卒宜しくお願い申し上げます！

■ＱさんからのＡ（答え）

台北にお住まいのようですからおわかりと思いますけど、
日本人の商売のやり方と、中国人の商売のやり方はかなり違います。
日本人はどうしても
「親方日の丸」といった考え方が強いので、
どこかの会社で働いていた人が
自分で独立してちゃんとやっていけるようになるまで、
かなり大へんです。
中国人は勤めるのも自分が独立するためで、
仕事もロクに覚えないうちからもう独立することを考えています。

そういう中国人に見習って仕事をやって、
中国人を追い抜ける日本人は少ないと思います。
私は年の若い人たちを中国に集めて
実際に仕事をやってもらっていますが、
中国人の欠点を日本人の長所でカバーできないものかと、
常々、工夫しています。