第1753回
■ＴさんからのＱ（質問）：円の将来

元と円の関係についてお尋ねします。
将来、通貨の変動制を経て
元の通貨価値上昇の流れは周知の事実（未来！）ですが、
Ｑさんは円に対してはどのような見解をお持ちでしょうか？

現行、ドルと円は相対的な動きをしていますが、
元の台頭で円が魅力のない通貨となり見捨てられる。
つまり、元「高」→ドル「安」＜円「安」
のようなことは考えられないのでしょうか？
円・元ともにドルに対して「高」に動く
アジア通貨・同調説（？）が一般的な考え方のようですが・・。

10年、20年〜先の日本を考えると、悲観的に思えることが多く、
あまり楽観的に考えられません。
円ってホントに大丈夫なのでしょうか？

■ＱさんからのＡ（答え）

あなたは実際に円やドルや元の中で
商売をしていない人だと思います。
ですから私にそういう質問の仕方をするんです。
為替の将来がわかったら、
何もしないで為替レートの相場だけやっておれば
世界一の金持ちになります。
自分の思う通りに動かないのが為替のレートなんです。

私の場合は元で支払わなければならない仕事もあれば、
円で支払わなければならない仕事にも従事しています。
もちろんドルで支払わなければならないものもあります。
ですから将来どうなるかなんて考えておられません。
すぐにもお金を払わないといけない仕事に追いまくられています。
ですから、いまのレートの中で商売ができるかどうか、
できるのだったらその場で支払え、
将来どのお金が高くなるなんて考えるな、
というのが、現実に要求されていることです。

もちろん、将来どう変わるかを考えることも必要です。
そういう目で見ればアメリカのように
自分たちの使った物の支払いをお札を印刷して払う事を続ければ、
いずれ駄目になることは当然考えられます。
でも起りそうでなかなか起らないのがドルの凋落です。
万一そういうことが起った時の用意は必要ですが、
さしあたりは人民元高を頭に入れて、行動して下さい。