中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1734回
チャン・モーイイさんからのQ(質問):賠償金の使い方

Q先生、いつもためになる情報をありがとうございます。
不動産についてご相談致したく、
パソコンに不慣れな両親に代わり、メールをお送りしました。

私の両親の家は、
県の都市計画により来年度中の立退きが決定しました。
立退き賠償金はおおよそ5千万円前後の見込みですが、
この使い方に両親は迷っています。

1.賃貸用アパートを購入し、老後に備え家賃収入を得る
2.半額程度で買える小さな家を購入し、残りを貯蓄に回す

1番目の案については、家は都心部通勤圏内の地方都市にあり、
中古2階建で4部屋程度のアパートが3千万円程度で購入可能ですが、
両親にアパート経営の経験はまったくありません。
2番目の案については、
一時的に2千万円前後の貯蓄が出来るでしょうが、
あとは無くなっていくばかりですから、
老後には不安が残ります。
両親は60歳を過ぎて体力にも不安を感じるようになってきました。
この立退きは両親にとって多分、
大きなお金を動かす最後のチャンスだと思います。

「年を取ってから事業で失敗をしないことが健康には大切」
という先生のお言葉を本で読みました。
私も両親に長生きして欲しいです。
何かいい方法はございますでしょうか?
よろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

いままでにやったことのないことを
年を取ってからやれと言っても、なかなか難しいと思います。
でも立ち退きでもらったお金を
みすみす無くしてしまうのも勿体ないので、
一番安全な方法を選ぶのは当然だと思います。

そういう方法として私は、
たとえば収入のあるアパートを買って自分も住んで、
なお且つ部屋も貸す、というのが一つの方法でしょう。
部屋貸しをするくらいのこと、そんなに難しい仕事ではありません。
世の中どんなことをやっても苦労はあるので、
「大変なことになった」なんて思わないで、
これもメシを食う手段だと思えば、辛抱できると思います。

いまの時代、ただお金を残して銀行に預けておいたのでは、
お金はすぐ目減りしてなくなってしまいます。
まして現金で持っているとあちらこちらから狙われますから、
テレビで見てもおわかりのように、
騙されてスッテンテンになる可能性は大きいと思います。

もっとも、アパートを買う時も
騙されて変な物をつかまされる心配がありますから、
くれぐれも気を付けて下さい。


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2007年5月31日(木)

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