第1718回 ■服部さんからのQ(質問):小型成長株と資産株
こんにちは、邱先生。 資産インフレについてお尋ねします。 過剰流動性のため 不動産株や保険株が高騰すると予言なさっていますが、 今までは小型成長株を推奨をなさっていました。 資産インフレの状況下では、 これら小型成長株は魅力がないのでしょうか。
東京から大阪に行くのに何本もの道路があるように、 小型成長株と資産株は、 別々の経路を通って高騰していくと考えていいのでしょうか。 私としては、小型成長株に強く引かれるのですが。
■QさんからのA(答え)
おっしゃる通りです。 資産インフレになるとお金の集まるところの企業が潤う、 と言った途端に、 みなさんはたちまち銀行株と保険株と不動産株を連想して 「困ったなあ、いま持っている株をどうしよう」 と迷うかも知れません。 でも、いま持っている株も同じように値上がりしますから、 このまま持っていればいいんです。
銀行や保険会社にみんなの関心が集中して 株価を押しあげることになりますが、 押しあげた分だけ利回りが悪くなることも考えられます。 それに比べれば毎年毎年売り上げがふえて利益がふえる会社の方が 配当のふえる余地があります。 ですから、時代の潮の流れの変化も 当然考慮する必要がありますけども、 それにもめげず、もっと成長している会社も当然あるわけですから、 考え方を変える必要はないと私は思っております。
2007年5月15日(火)