中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1699回
俵巻きさんからのQ(質問):非鉄金属ブローカーについて

いつも勉強させていただいております。
香港H株に半年ほど前に上場した
「利記 LeeKee(0637)」という
非鉄金属ブローカーについてお訪ねいたします。

香港の会社ですが、
中国全体での亜鉛供給シェア7割を持っており、
注目しております。
亜鉛はこのところ高値が続いておりますが、
利記のような自社で採掘をしていない会社には
どの程度恩恵があるものなのか、よく分かりません。
(またこの会社への亜鉛供給は、
ほとんどを今年から5年間の契約で
オーストラリアの採掘業者に頼っています。)

ただ邱先生が注目されている上海棟華も、
アスファルトの供給だけでかなりの増益を達成してきているので、
そこから考えると
利記にも大きな成長のチャンスがあるようにも思えます。
先生はいかが思われますでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

いつも言うことですけど、
株というのは少なくとも2回くらいはきちんとした配当をしていて、
それも前回に比べて見違えるような伸び方をしていなければ
手を出さない、というのが私の主義です。
利記はかなり業績が伸びてきているようですが、
もう少し様子を見て下さい。

ただ、資源を扱っている会社は
基本的には付加価値を生み出す仕事ではなく、
マージンをとる事業ですから、
相場に大きく左右されるし、
その時その時の経済からも大きく影響されて、
安定性にかけるところがあります。
それを承知の上で賭けに出るのでしたら、
やって見るのも悪くはありません。

上海棟華を同列にあげられていますが
上海棟華は扱っている商品の輸送や保管にもかなりの投資が必要だし、
その川下にある道路舗装にも業務を展開しています。
それでも心配な面がありますから、
念には念を入れて下さい。


←前回記事へ

2007年4月26日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ