中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1677回
まさに和だねさんからのQ(質問):若い頃の自分にアドバイス

邱先生、ますますお元気そうで何よりです。
先日テレビでナツメロをやっていたのですが、
この曲もナツメロなんですか?
と私が大学生の頃に流行った歌がリストアップされていました。
私のナツメロのイメージは自分は知らず、
父母の世代の歌だったのです。
歌を聞いていると大学生の頃の自分がふと思い出され、
もし当時の自分に何か一言アドバイスするとしたら何と言うかなー?
と感慨に耽りました。

もし先生が若い頃のご自分に
これからの人生について何か一言アドバイスするとしたら、
どの様なことを伝えたいとお考えになられますか?


■QさんからのA(答え)

人間の年はどういう歌を覚えているかを聞けばすぐわかると言われます。
どういうことかというと、
頭の中は無限に色んなものを詰め込むことができるように見えますけど、
不思議なことに音楽だけは一回入ったものが場所を占めてしまうと、
すぐ一杯になって次の音楽が入らなくなるんです。
ですからあなたがいま受け入れているような歌は
私の年の人は受け付けられないんです。
頭の中がもう一杯になっていますから。

そういう意味では
人生は無限の可能性があると言うよりは、
可能性を一つずつ埋めてなくしていくというのが
本当の姿じゃないかなあと思います。
たとえば若い時は時間はたくさん持っていますけど、
お金は少ししか持っていません。
ですからお金が欲しいと思って一生懸命働くようになりますが、
本当は一杯持って無駄使いしているものを
合理的に使うことを考えた方が効果的じゃないかと思うんです。
つまりお金のことを考えるより時間を無駄にしないことです。
時間を上手に使えば、
結果としてお金なんて後からついて来るものです。
ですからいまの私が若いあなたにアドバイスするとしたら、
「一杯持っている時間を無駄にするな」ということになります。


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2007年4月4日(水)

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