第1646回
■ヤイズクンさんからのＱ（質問）：先生の服のブランド

先生を「人生の師」と仰ぎ30年が過ぎました。
先生の著書に出会え
そして先生の教えを請うことが出来た事を
大変幸運だと思っております。
今後も益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

私も少し経済的な余裕が出来てきて
少しは先生のように仕事も人生も楽しむ生活をしようか、
と思うようになりました。
良く習い事に「形より入れ」と言う言葉が有りますが
私も先生のダンディーなお姿を拝見し
全て先生と同じ服装をしたいと思うようになりました。
ロールスロイスに乗るのは無理ですが
出来ましたら先生の洋服、財布、ベルト、靴ワイシャツなどの
ブランドを教えていただけないでしょうか?

先生と同じ服装をすれば少しは先生に近づけるかな?
と考えている先生の信奉者にアドバイスを頂けたら幸いです。

■ＱさんからのＡ（答え）

私は随分昔から
世界の一流品というのには親しんできました。
でもここ数年間、自分の着ているものを
若い人たちのものに合わせてやり直そうという気持があって、
最近の私の写真を見てもわかるように、
年寄りの若づくりという形です。
いまはどのブランドの服を買うということよりも、
そういう物をどうやってつくるかに興味を持っていて、
日本と中国の両方にまたがって
新しいファッションづくりに力を入れているところです。

まだはじまったばかりであと何年もかかると思いますけど、
日本の場合、中年から上の人たちが
ゴルフの服と勤め着しかもっていなくて、
毎日寝ぼけ眼で手にとった物を身につけているのを見て、
今晩のメシは何を食おうと朝起きた時に考えるように、
今日はどの服を着たら気分がいいかなあ
と選択のできる衣装哲学を身につけたいと努力しているところです。
はたしてうまくできるかどうかは
もうしばらくご覧になって下さると、
答えが出てくると思って下さい。