■QさんからのA(答え)
ユニクロが儲かっているのは、
日本の繊維で加工した値段と中国で加工した値段に
3倍の差があるからです。
その差額をうまく利用したおかげで
日本の先端を行く、お金の儲かる会社になったんです。
農業は付加価値の低い仕事ですけど、
日本の農作物の値段は野菜が中国の10倍、肉類が6倍です。
ですから中国でその格差をうまく利用できる会社はお金が儲かります。
いま中国で上場している農業の会社は
かなりの利益をあげておりますけど、
恐らく貧乏人に売って儲かっているわけじゃなくて、
外国に売るとか、大都会に持って行くとか、
その差をうまく利用できる組織や企業が息がつけているのだと思います。
しかし農業は加工して付加価値をつけなければ、
長期に渡って利潤を維持することは困難です。
ですから中国で言えば、例えば輸出をやっている会社とか、
インスタントラーメンを作っている会社だとか、
つまり農作物を加工したり輸出したりしているところが
投資の対象としては安定していると思って下さい。
日本では農業は既に難しい部類に入っていますが、
中国でも経済が発展するに従って、
次第に難しくなる部類に動くと見てよいと思います。
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