第1623回
■翡翠さんからのＱ（質問）：香港市場と上海市場の連動性について

邱先生いつもためになる情報をありがとうございます。
ところで、私は香港市場で工商銀行株を買っているのですが、
1月5日、上海市場では10％近く下落し、
ロイター通信にも
「多くのアナリストは金融株のバブル崩壊かと懸念」
と報道されました。

一方、香港市場では同じ工商銀行は同日はまったく下げておりません。
週明けの8日には、香港で3.5％程度の下落、
上海では1.6％程度の上昇でした。
多くの投資家がいることを考えれば株は裁定され、
同じように動くものとおもわれますが、
なぜ同じ会社の株なのに
このように大きな動きの違いがあるのでしょうか？
また銀行株の今後の動向について
先生はどのようにお考えになられているでしょうか？

初歩的な質問で申し訳ありませんがご教授いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

■ＱさんからのＡ（答え）

あなたが言っているような株を、
私は多分、あなたよりたくさん持っていると思いますけど、
株価で一喜一憂するようなこと一ぺんもありません。
基本的に銀行型がどういう経過を辿るか
ということは心配しますけど、
上海が上がって香港が上がらないとか、
香港が上がって上海が上がらないとか、
そんなことをいちいち気にしていたら、株はやらないことです。
他にやりたいことも一杯ある筈ですから、
そんなことは忘れるにこしたことではありません。

そんなことをいちいち気に病んでいるようでは
とてもお金持ちになれません。
一番大切なことは、
基本的に世の中がどういう方向に動いていて、
お金がどっちへ向いて動くのか、
その結果自分の投資した会社はお金が儲かるのか
どうかを見極めることです。
あとは忘れているのが一番お金に縁のある生き方です。