■QさんからのA(答え)
日本の株が上がることは予測しましたけれど、
同時にまた、それは長続きしないと言ったのも現実になりました。
基本的に消費が増大するのではなくて、
贅肉落しが一通り終ったところに
中国経済の発展による資材不足が影響して、
新しい需要を生み出したのが原因で景気が戻る。
それは株価が上がる条件でありますから、
世界で遊んでいるお金がドッと流れ込んで、
投機をすると考えただけのことであります。
でも投機のお金はやれることが一通り終れば
逃げ出してしまいますから、
日本の株価は元の黙阿弥に戻る可能性は強いと思ったのです。
しかし、株価が全く元通りになるわけではありません。
新日鉄がよくなっているのは
中国をはじめ世界の需要が多くなったことと関係があります。
もう一方のゼネコンは中国へ行っても
中国の業者と太刀打ちできませんので、大半が引き揚げるか、
日本の企業からの指定によってやる以外に仕事がないんです。
国内は設備投資も長続きしないし、
地方の時代は終ってしまいました。
東京に集中してマンション・ブームは続いていますが、
いまていどのブームでは昔の勢いはありません。
株価が教えてくれている通りです。
そういう入れ変わりは当然今後もあるわけですけど、
日本の国全体の景気が今後も上向きになるのでなければ
株価はよくなりません。
ですから世界中を見回して金の儲かりそうなところへ
お金はどこにでも自由に動けるようになったのですから。
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