中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1580回
野洲高サッカー部ファンさんからのQ(質問):中長期的な意味での本命

毎日楽しく拝見させて頂いております。
このところ中国株と人民元が騰勢を強めています。
中でも、不動産(業績の良くない企業も含め)・生命保険・銀行株の
高騰が顕著で、まるで金融相場の様相ですね。
日本ではバブル期に、野村證券・東京電力・新日鉄などの
大手企業が高値を付けたことがありました。

今後、中国での生活水準が一層高まり、金余りになって来ると、
先生が以前ご市指摘されていたように、
中国人の不動産への執着心からして、
不動産株への投機が加熱して来るのではないかと。
そんな兆しを感じるこの頃ですが、少々高くなり過ぎましたので、
矛先を変えて常茂生化の安値を拾っています。
でも、中長期的な意味での本命はやはり不動産株なのでしょうか?   


■QさんからのA(答え)

経済が発展すれば不動産が値上がりするのは、
どこの社会にも通用することです。
そういう意味で
ある程度中国の経済がよくなってきたところで、
私は不動産の番ですよ、という話を
数年前にやったことがあります。
そして大半の不動産の株は値上がりをしました。
それにもっと火がついて暴騰するんじゃないかと警戒して、
政府がいま手綱をしめているところです。
そのために色んな金融措置が取られて不動産は足踏みしています。

その中にあって当然値上がりして行く会社も一軒や二軒はあります。
そういう会社の株を買うのは、
ずーっと持っていることを前提として買うべきです。
なかでも不動産と、銀行株がかなり値上がりしています。
そうした株を一番たくさん持っているのが生命保険の会社ですから、
ご存知のように中国人寿は
ちょっと前に比べて4倍も値上がりしています。
当然今後もあがるでしょうが、
株というのは息もつかずに上がるわけじゃなくて、
ワーッと上がるとしばらく休みますので、
そろそろ一休みするところです。

でも長期的に持っていい株と、
値上がりしたら売ってしまっていい株、
というのがおのずから出てきます。
その辺の判断はご自分でやって見て下さい。


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2006年12月28日(木)

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