中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1551回
たったったっちさんからのQ(質問):面倒を見るべきでしょうか

はじめまして。
15年くらい消息不明だった私の父の弟が見つかり、
現在生活保護を受けていると言う事です。
役所からの通知で兄弟が世話を見る義務があるそうです。

私の父は10年前に亡くなり、私が家を見ています。
精神薄弱の叔父とパーキンソン病の姉と、母親が同居しており、
今の生活でいっぱいいっぱいです。
親戚はわたしがみるべきだと言いますが、
好き勝手に生きてきた人の面倒などみたくありません。
親戚中とけんかしています。

自分で決めることでしょうが、
先生の助言をお聞かせいただければ幸いです。


■QさんからのA(答え)

身内の面倒は身内で見るのが
長い人間の歴史の上でみなの常識になって来ました。
そうした家族主義社会に挑戦したのが福祉国家で、
国が面倒を見ることになりましたが、
実は一長一短あって、
親の面倒は国に見てもらうより身内で見た方が
かゆいところまで手が届くのじゃないでしょうか。

自分が思ってもみなかった身内が突然現われて、
あなたが世話をしなきゃいけないかということですが、
昔の考えだったら他に面倒を見る人がいないから
面倒を見るのは当り前と言われても返す言葉に困るでしょう。
でもいまの時代は
「僕にその余裕はありません」で通しても
別に村八分になることはありません。
やりたくないことを無理やる必要はないと思います。

公の機関に世話になるための手続きをするくらのことは
何もしないよりはいいと思います。
それだってあなたに命令できるような立場の人は
どこにもいないんじゃないでしょうか。
福祉国家の時代には
そんな環境にふさわしいやり方があると考えていいと思います。


←前回記事へ

2006年11月29日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ