■QさんからのA(答え)
人間は若い時は前を向いて歩くけど、
ある年を過ぎると反対に
未来に背中を向けて過ぎ去った昔の方を向いて歩きがちです。
そうすると、自分の過去の経験と
それによって作り出された固定観念で物を見ますから、
未来が見えなくなりがちです。
私はなるべくそうならないように
経験で一杯になった自分の固い頭で物を見るよりも、
少しスペースをあかして、この次何が起るかに合わせて
自分がどう行動するかを決めたいと心掛けてきました。
じゃあ未来はどうやって見るんだということになると、
窓の外の景色を見てもわかるように、
いま見える景色の次に何が出てくるというのは
いままでの景色をずっと見ているとある程度わかります。
たとえばいままで山があったところが
突然海になるということはなくて、
その間には森もあれば畑もあれば川も流れています。
したがっていま現に起っていることの続きは何か
ということを考えればいいんです。
いままでと違う景色にぶつかれば
経験に基く判断が間違うということも当然起ります。
そういう場合は自分の考えをできるだけ素早く修正をしないと
大損させられてしまいます。
したがって見慣れない眺めにぶっつかった時
その次に何が起るかということを想像する力を
ふだんから自分が身につける努力をする必要があります。
そのためには過去にとらわれず
胸を開いて自分に嫌なことや不利なことでも
積極的に受け入れる精神が必要です。
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