| ■QさんからのA(答え)  不動産の動きは時代によっても、また場所によっても違いますので、
 大雑把な答えではあまり役に立ちません。
 たとえばあなたがその土地に住んでいて、
 そして今後もその土地に住むということなら、
 いつの時代でも自分の家ぐらいは
 自分で持っている方がよいでしょう。
 そういう意味では、いつ頃がマンションの買い時かということについても、
 実は本人のおかれている立場によって答えが違います。
 したがっていまはマンションの買い時ですよ、
 なんて言われたって何の役にも立ちません。
 物は安い時は誰も買いたがりません。
 それが高くなるぞとなったらみなが飛び付いて、
 そしてアウトになるのが世の中で現に起っていることです。
 ですからそういうことよりも、自分の生活の範囲内で
 いまここで家を買ったらどんな意味があるのか
 と考えることの方が大切です。
 仮に自分の家もあって多少資金に余裕があるから
 資産として不動産を買いたいということだったら、
 一番大切なことは買ったものを人に貸して、
 その貸した人が出ていっても、
 またすぐ次の人が借りてくれるような
 条件を備えた不動産かどうか判断することが一番なんです。
 いくら利回りがよいからと言われても
 誰も借りてくれないというような不動産は
 いい不動産とは言えません。
 私自身不動産を持っていれば年をとってからも充分メシを食っていけると思って
 私なりに不動産を買いましたけど、
 自分が年をとると、建物も年をとって、
 建て直す時期にきてしまっているんです。
 それを壊してもう一ぺん建て直すと、
 また30代の時に借りた金と同じくらい借金ができて、
 それを死ぬまで払わなければいけないという問題に直面するんです。
 ですから、簡単にこれが良いとか悪いとかいうことではなくて、
 自分の生活環境と物の考え方に合わせた対応をすべきだと思います。
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