中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1483回
まさに和だねさんからのQ(質問):大金持ちの気持ち

邱先生、今回は大金持ちの気持ちを教えてください。
米国の著名な投資家 バフェットさんは、4兆3千億円を
ビルゲイツの運営する慈善団体に寄付することにしたそうです。
范蠡先生も昔、三度巨万の富を築き、散財したとの事。
わが国の本多静六先生も子孫に美田を残さずといって、
晩年匿名寄付した金額は半端な金額ではなかったとのこと。
一生かかっても使い切れないお金を持った人間の考えることとは
一体どういう心境なのでしょうか?
自分には想像もできません。
そんなこと考える暇があったら、、、と怒鳴られそうですが
是非ご教示お願いいたします。


■QさんからのA(答え)

私を大金持ちと考えて質問されたんだと思いますけど、
見当違いです。
いつも大金持ちになるより中金持ちになれ
と言っているくらいですから、
まあせいぜい小金持ちくらいじゃないでしょうか。

それでも自分が死ぬときには、
子供たちにそっくりお金をあげるよりは、
他のことに使ってもらった方がいいと私自身も思っておりますし、
うちの家内たちもそう考えているようです。
あなたが心配しなくても
あなたが死んだら、ちゃんと皆何に使うか考えていますから
と言ってくれおります。

お金というのは私がいつも言っているように、
月に使えるお金が100万円もあったら、
もうそれ以上はみな同じなんです。
乗っている車が少し上等であるというだけのことで、
到着する時は小さい車の方が早く着くんです。
ですから、小さい車に割り込まれてもジッとガマンをして、
どうぞどうぞと言わなきゃならない立場です。
実際にお金持ちになったことのない人にとっては
わからないかもしれませんけど、
大金持ちなんてそう大したことじゃありません。
むしろ自分がやったことにどれだけの意義があるのか、
それから残ったお金を全て
バカ息子に残そうという気はありませんので、
それをこれから考えますのでもう少し待って下さい。


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2006年9月22日(金)

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