中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1438回
numさんからのQ(質問):日本人の「倭僑」化

二週間ほど前に初めて拝見してから、
のめり込む様に楽しませて頂いております。

さて、投資や理財の話題から外れ、
またいささか突拍子も質問でもございますが、
いったい日本人は「倭僑」足りうるでしょうか。
または、中日の交流が前例の無い規模で拡大する結果、
蒙古人や満州人のように、
何れ漢人化する状況は考えられるでしょうか。
ひとりよがりの夢物語めいていて、お訊きするのも憚られますが、
それでも先生のご意見を伺いたく、ご質問させて頂きます。


■QさんからのA(答え)

あなたは「倭僑」なんて難しい言葉を使っていますけど、
ふつう中国人は「日僑」と言います。
「僑」というのはよその国に住んでいる人のことです。
たとえば「華僑」というのは
外国に住んでいる中国人のことを言います。
ですから日本に住んでいない日本人のことを
中国人は「日僑」と呼びます。
そういう日本人が中国人に感化されて
その中に埋没してしまうのかと心配しているようですけど、
そんな心配は無用です。

いまの日本人の方が中国人よりも
2、30年くらい先を行っております。
日本人は中国もしくは世界中でやる仕事もありますし、
また、そういう使命感があってもいいんじゃないでしょうか。
日本人でないとできない仕事が世界中にあると思いますので、
よその国に行ってその国の人たちと競争するよりは
その国の人たちにできないことをやって、
その国の人たちの役にも立つ
という考え方がよろしいんじゃないでしょうか。


←前回記事へ

2006年8月8日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ