第1433回 ■C.MさんからのQ(質問):教育事業の新しい形
私は学習塾を経営しております。 先日中国人の方に 「日本の学習塾って不思議。中国にはありません。」 と言われ、あらためて塾の存在理由、理想の形を探っております。
そこでお聞きしたいのです。 社会が大きく変わってきている昨今、 学校などの公的機関も含めて 教育事業は今後どんな変化をしていくとお考えになられますか。 教育のスタイルは時代で変わっていくものだと考えておりますが、 その新しい形が私にはまだ見えません。
■QさんからのA(答え)
いま中国で目立つ補習学校は 英語や日本語を勉強する学校もありますし、 また、政府が認定していない成人教育の分野にも塾があります。 でも子供たちが勉強するための塾はあまり見かけません。 それは子供の補習をする環境にないからだと思います。 むしろどこの学校に入れるかということに対して、 例えばアメリカンスクールに入れてもらえないかと言って 学校選びをするのは 今日中国でもなかなか盛んになっております。
社会の変化によって教育に対する考え方も変わりますので、 例えば日本人が考える社会的教育の必要性と、 中国人の考える必要性にはかなり差があると思います。 日本ではやたら人殺しがありますけども、 そういうことは子供の側に責任があるよりは、 子供の頃に受けた教育と関係があります。 日本で教育をやっているのなら 中国のことを考えるより、 日本の教育をどうするかと取り組んで下さい。
2006年8月3日(木)