■QさんからのA(答え)
産業界における土地の位置は極めてユニークなものですけど、
時代と共に評価が色々に変わるんです。
農業社会では、土地が一番大切ですが、
工業社会になると
今度は工場の出来るところの土地と、
人が集まるところが大切になります。
それが一段落するということになりますと、
かつて借金をして土地を買った人は
土地こそが一番、お不動様にたいなもので
一番あてになると思ったけど、
土地が実際に10分の1まで下がるということが起って、
財産のある人の方が酷い目にあったんです。
ですから一ぺん持ったら自分が身動き出来ない財産のことを
不動産と言います、と私は冗談に言ったんですけども、
そうした状態が10何年も続いたんです。
不動産は依然として主な財産であるという考え方は
間違いではありませんけども、
時代によって人の受け取り方が違ってきますので、
初めからそうと決めてかからないで、
色々に違う方向から物を見るということが大切だと思います。
現にいまは不動産を持ってるということが
一番の金持ちということにはなりません。
むしろ使えるお金をどれだけ持っているか
ということの方が大切です。
現に不動産を持っていると
税務署の一番の目標にされるという面もございます。
自分の方がどちらにでも動けるような形にするのが
次の時代の財産に対する考え方になる可能性も
強いんじゃないでしょうか。
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