第1370回
金さんからのQ(質問):人口減少国での不動産投資

こんにちは。
邱先生の本は濁水渓のような文学作品、
象牙の箸のようなエッセイ、
それにお金に関する本のどれも楽しく拝読させていただいています。

今日はお金に関わることでメールをさせていただきました。
邱先生は(執筆活動でのご成功を除けば)
高度成長期に株で元手を作り、
それを利便性の良い土地の不動産に投資し、
キャッシュフローを得たのが日本での第一歩と記憶しております。
この不動産でキャッシュフローを得るという考えは、
人口が減少するという、かつてない局面を迎えている
現代の日本でも有効とお考えでしょうか?

晩婚化なども考えれば
これからも独身向けのアパートなどの需要は
続くようにも思えますが、
賃貸不動産市場は供給過剰で
現在主流のワンルームは資産価値を失くす可能性も
少なからずあるやに思えます。

邱先生のお考えをご教示いただければ幸甚です。


■QさんからのA(答え)

いま日本の国は成熟化社会になってしまって、
狭いながらもマイホームを持っている人が
一番多いという時代になりました。
もっと家を大きくするという政策でもとらない限りは、
不動産がブームになる可能性はあまりありません。
でも、安くても換金したいという人の物を
買えば利回りに乗るものが、ボツボツ出てきました。
そうしたの不動産投資は採算に乗りますが、
不動産に大きな資金が入って、
それが刺激になって
不動産ブームになる可能性はあまりありません。

もし不動産で財をなしたかったら、
日本国内の不動産のことを考えるよりも、
経済の急成長しているところを見て回って下さい。
経済の成長がどんな影響をもたらすか
日本の過去と比較して物を考えることが
新しいヒントを生む可能性があります。


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