第1249回
■リンさんからのQ(質問):恥知らずに対処するには?

Q先生、毎日の配信を、ありがとう御座います。
激変の世の中、一寸先を見定めねばと、
先生の示される内容を自分なりに把握しての努力の毎日です。
けれど私には、人というモノがつくづく嫌になることあり、
幻滅の多い昨今です。

ニコニコ顔で来た人を受け容れると、
今度は、こちらの懐に手を入れる事にばかり熱心で
恥を知らないその厚顔さにうんざりしながらも、
浮世の定めと、ため息をついては損ばかりしております。
以前に先生がN社長のことを嘆いておられましたが、
先生のお立場なら、そのようなお嘆きは一度ならず、
またその度合いや回数におきましても、
私の何倍もの経験をお持ちだろうと拝察いたしております。
先生はそのような時には、
いつもどのようにやり過ごしていらっしゃるのかお尋ねしたく、
メールを差し上げる次第です。

邱友会にてお目にかかった際に、
邱先生のお顔が、
ポン酢のようにアッサリしておられ驚いたのですが、
きっと厭世観などとは、無縁でいらっしゃるのでしょうね。
そういう境地に至るには、どのように心がければ良いのでしょうか。


■QさんからのA(答え)

人と付き合って行く上で
こちらが誠意を持って対処しているのに、
恩をを仇で返すようなやり方をする人は
決して少なくはありません。
目上の人からそれをされることはあまり無いと思いますけど、
お金を持っていても力を持っていても、
それを頼りに近づいてきて、
うまく利用しようとする人は数限りないと思います。

私は人を上手く利用して
いい目に合おうなんてことを考えなくとも
自分でそれをやって行ける自信があります。
でも私を上手く利用しようと考える人は結構たくさんおります。
そういう人に騙されるのは騙される方が悪いわけですから、
あまり偉そうなことも言えないんですけども、
問題が起った場合に
私は法律に訴えて偉い目に合わせてやれと考えるよりも、
騙された分くらいは
自分がもういっぺんやれば取り返せるんです、
と大抵そのままに放置して、
別のことを考えることが多いんです。

といって、それだけでは気持ちがおさまりませんから
あいつは本当はそれだけの力がないのに、
僕と一緒にやっている間に錯覚を起こしただけのことで、
きっと一生の間にそんなにいい思いをするのは二度と無いんだから、
「邱永漢と付き合った時代が自分の黄金時代であった」
ということをあとで思い知るだろう。
そう思えば、少しは胸がスーッとするという程度のことです。


←前回記事へ 2006年1月31日(火) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ