■QさんからのA(答え)
私は大学は経済学部で勉強したんですけども、
実際に筆を持つようになった時は
小説を書いて経済からは遠ざかっていました。
ところがちょうどその時期が経済の発展する時期で
文章を読む人はお金の話かセックスの話しか興味はない
と人に言われたこともあって、
セックスの話には自信がないけど、
お金の話ならできるんじゃないかと思って始めたことが
「お金の神様」だとか「株の神様」に
祭り上げられるきっかけになったんです。
金の話になれば節税の話を取り上げないわけには行きません。
「金持ち父さん貧乏父さん」を見てもわかるように、
金持ちになる人は少々金を儲けるようになったら、
先ず税金をどうやって節約するかということを
考えるようになります。
私も昭和41年に「Qゼイキン報告」を日本経済新聞で書いて、
税金について何も知らなかったのが
あっという間に国税庁長官の話し相手になったことがございます。
その時私が書いたことで、
今はみんなの常識になってしまっていることがいくつかあります。
例えば贈与税に60万円までの免税があるので、
どの税理士の先生も大蔵省の人も
年に60万子供にあげたらいいと書いてありました。
それに対して私は
100万円上げなさい。
そうしたら、60万円差し引いて40万に10%の税金がかかる。
だから4万円払いなさいと書いたのです。
そうすれば税務署の記録に残りますので、
子供の財産が増えても税務署から文句を言われないで済む
と書いたら、その後のすべての節税の本に
61万円払え、そして1万円の10%の1000円を税金を払えば済む、
と書かれるようになりました。
税理士の先生って、とてもケチですよね。
私に言わせると道ぐらい歩かせてもらっているんだから、
4万円くらい払ったっていいじゃないか。
そのくらいの大らかなタックスペイヤーになってもいいですよね。
それからもう一つ、金持ちになりたいと思ったら、借金をしろ、
それを利子で払っちゃって、所得を発生させずに財産を作れ。
堤家を始めとして戦後金持ちになった人たちは
皆そうやって金持ちになったのです。
これからいよいよ増税の時代に入ります。
前の時とはまた考え方を変えなければならないんですけども、
税金を節約しなければ金持ちになれないことは
変わりはないのですから、
いまは株でどうやったらお金が儲かるか
という話ばかりですけど、
そのうちにどうやって税金を節約するかという話が
ブームになると見ております。
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