第1229回
■SさんからのQ(質問):先を読む力の養成法

高校生の時から楽しく拝読させて頂いております。
現在、上海に住んでおります。

先を読む力を備えたいと思いますが、
どのように養っていけばよいでしょうか?
これから中国の経済がどうなっていくのか、大変興味のある所です。


■QさんからのA(答え)

世の中がどういう具合に動いていくかということを
ある程度正しく捕らえることができれば、
自分の行動が自ずから変わります。
世間でみんなが常識だと思っているような
やり方をしていたんでは、
人に抜きん出るということはできません。

じゃあどうやったら先が見えるのかということになりますと、
物や景色のつなぎ目をよく見ることです。
景色を見てもわかるように、
木のある所に突然砂漠はありません。
山があったら次は野原があって、その先に川があります。
今日の続きの明日があるんじゃなくて、
どんな違いがあるかに気を付けてよく勉強すると、
自ずから次に打つ手がわかってくるのです。

大抵の人は自分の経験に捕らわれます。
ところが1人の人間が経験していることは
そんなに多くはありません。
大抵の人が自分の生まれた所から
そんなに遠くに行けないばかりでなく、
小さな世界にしか住んでいないのです。
そういう環境からなるべく自分が抜け出すことが大切で、
私はいつも
「自分の生まれ故郷で仕事なんかやるな」と言っています。
自分の生まれ故郷で出世した人はあまりいないんです。
その点、あなたは若いうちから上海にいるんですから
条件には恵まれているんです。
それをうまく生かしてこの次はどうするか、
見える景色の向こうに何があるか見えるように努力して下さい。


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